私はまず「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」といい放ちました。
〔 中 略 〕
要するに私の言葉は単なる利己心の発現でした。
「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」
私は二度同じ言葉を繰り返しました。そうして、その言葉がKの上にどう影響するかを見詰めていました。
「馬鹿だ」とやがてKが答えました。「僕は馬鹿だ」
Kはぴたりとそこへ立ち留まったまま動きません。彼は地面の上を見詰めています。私は思わずぎょっとしました。私にはKがその刹那に居直り強盗のごとく感ぜられたのです。しかしそれにしては彼の声がいかにも力に乏しいという事に気が付きました。
〔 中 略 〕
要するに私の言葉は単なる利己心の発現でした。
「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」
私は二度同じ言葉を繰り返しました。そうして、その言葉がKの上にどう影響するかを見詰めていました。
「馬鹿だ」とやがてKが答えました。「僕は馬鹿だ」
Kはぴたりとそこへ立ち留まったまま動きません。彼は地面の上を見詰めています。私は思わずぎょっとしました。私にはKがその刹那に居直り強盗のごとく感ぜられたのです。しかしそれにしては彼の声がいかにも力に乏しいという事に気が付きました。
『こころ』夏目漱石
こころが痛い
こころが痛い
こころが痛いよ
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ゴーン 「それだよ、ひまわり君」
ひまわり「………」
ゴーン 「今何と言ったね。もう一度言ってみてくれ」
ひまわり「………」
ゴーン 「さあ、早く」
ひまわり「いや、……言って………」
ゴーン 「だから聞いているんだ、さあ………」
ひまわり「………」
ゴーン 「いいかい、君はこう言った
『こんな思いをするくらいなら
最初からこんなことに
関わるんじゃなかった』
そうだろ」
ひまわり「………」
ゴーン 「違うのか、
そういうふうに聞こえたんだが
まあいい、そんなことはどうでもいい
君は何かを言って
僕はそれを聞いた
まずはそのことを考えてみよう」
ひまわり「………」
ゴーン 「さて、ここでひとつ質問しよう
ひまわり君
君は、君の意志でここへ来たのだったかな
つまりこの場所へ
君がなぜそこにいるか……だ
………
そもそも
君はいつからそこにいる」
先生がこのときどんな表情をしていたか覚えていない
ただ先生は俺の顔に一瞥をくれて
その部屋にたったひとつしかない窓を大きく開けはなった
冷たい風が吹き込んできた
しばらく雨が続いていたが
その日は久しぶりに晴れていた、ように思う
風が、吹いていた
俺はいつから、ここにいるのか
俺は
今もまだ
その質問を反芻している
風が吹くたびに




なんで「シーサー」えらんだんだろ。
夜空にぽっかりと開いた生きる扉に向けて赤瓦の上から吠える狛犬
名前が気に入ったからか。