レジームチェンジ反対

2007年04月02日

軍令でなければ

今回は重いです。
心に余裕のある方だけお読みください。

たとえば
イジメで自殺するものは
実際に「死ね」と言われたから
命令されたから
そうしたのだろうか

そんなはずはないだろう

いや俺は悪くない
本当は嫌だった
あいつに命令されたのだ
あいつに命令されたら
断ることはできなかった
確かにイジメはしたけど

なるほど、もっと悪い奴がいると

いや俺は何もしていない
死ねなどと言ったことはない
俺はみんながやるのを
見ていただけだ
命令なんかしていない
そんな証拠があるのか

証拠ね、ないかもな

そうだ
これはイジメではない
一部の人間が暴力を加えて
そのことに耐えられなかった
被害者が
自ら死を選んだのだ
これはイジメではない

じゃあ何だ
その地獄を現出させた責任を
誰ひとり取ろうとしない

これはいったい何だ

イジメは犯罪だ
拉致は犯罪だ
戦争も犯罪だ
   ○
イジメは地獄だ
拉致は地獄だ
戦争も地獄だ

こんなことが二度と起きないようにするためにはどうすればいい

罰するとか
罰しないとか
そんな問題ではない
この人権蹂躙が
拉致であるということだ
この醜悪さが
イジメであるということだ
この悲惨が
戦争であるということだ
その風景のすべてが
地獄だということだ

こんなことが二度と起きないようにするためには、この地獄を見つめ続けることだ

「…鬼畜の如き米兵が、とび出して来て、男は殺し、女は辱しめると思うと、私は気も狂わんばかりに、渡嘉敷山へ、かけ登っていきました。私たちが着いた時は、すでに渡嘉敷の人もいて、雑木林の中は、人いきれで、異様な雰囲気でした。…村長の音頭で天皇陛下万才を唱和し、最後に別れの歌だといって「君が代」をみんなで歌いました。自決はこの時始まったのです。防衛隊の配った手榴弾を、私は、見様見まねで、発火させました。しかし、いくら、うったりたたいたりしてもいっこうに発火しない。渡嘉敷の人のグループでは、盛んにどかんどかんやっていました。…若い者が、私の手から手榴弾を奪いとって、パカパカくり返えすのですが、私のときと同じです。とうとう、この若者は、手榴弾を分解して粉をとり出し、皆に分けてパクパク食べてしまいました。私も火薬は大勢の人を殺すから、猛毒に違いないと思って食べたのですが、それでもだめでした。私のそばで、若い娘が「渡嘉敷の人はみな死んだし、阿波連だけ生き残るのか−、誰か殺して−」とわめいていました。その時、私には「殺して−」という声には何か、そうだ、そうだと、早く私も殺してくれと呼びたくなるように共感の気持でした。意地のある男のいる世帯は早く死んだようでした。私はこの時になって、はじめて、出征していった夫の顔を思い出しました。夫が居たら、ひと思いに私は死ねたのにと、誰か殺してくれる人は居ないものかと左右に目をやった時です。私の頭部に一撃、クワのような大きな刃物を打ち込み、続けざまに、顔といわず頭といわず…。目を開いて、私は私を殺す人を見ていたのですが、誰だったか、わかりません。そのあと死んでいった私の義兄だったかも知りません。私は、殺されて私の側に寝ている二人の息子に、雨がっぱをかぶせました。」
これは心の問題だ

私は
これを言葉にできたことに
畏敬の念を禁じ得ない
「どうしても伝えておきたかったこと」
この真実を読み取れないものは
もはや人間とは呼ばない
ここに描かれている風景を
フィクションだと言えるものを
鬼畜と呼ぶ

>意地のある男のいる世帯は早く死んだようでした。

ここまで人間を、家族を、愛し合うものお互いを壊したものは
実は戦争そのものではない
国家に取り憑く
軍国思想という
悪霊だ

その悪霊の所業を意識から遠ざけ
美化するところから
地獄ははじまる

地獄を見つめ続けることを忘れたら取り憑かれる

誰が悪いとか
そういうことではなくて
拉致の非道さを
イジメの非道さを
戦争の非道さを
見つめ続けることだ

ひとりひとりが
地獄を見つめ続けること
子どもには無理だが
我々にはできる
今は伝えられないけど
いずれ伝えなければならないこと
その思いを胸に
子どもたちの成長を願う
いつか受け止められるその日まで
愛の言葉を与え続ける
そうして
無尽蔵の愛と信頼とに支えられ
地獄をすら受け容れることのできる人間をつくる
それが
大人の道徳というものだろう
【つれづれなるままにの最新記事】
posted by gon at 14:17| Comment(4) | TrackBack(13) | つれづれなるままに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
何を書けばいいのか・・・

でもこれは読まれるべきだと思いますので
おすすめリンクさせていただきます。
Posted by abi.abi at 2007年04月02日 23:17
私が小学生だったころには、子どもが「何で戦争がいけないの?」なんて聞こうもんなら有無を言わさずぶん殴るような、実際決して手は出さないのだけど、そういう雰囲気を持った「怖い」おじいおばあたちがいました。そういう方々が定年を迎え、社会の第一線から退いていったころから、この地獄への道は始まったように思えます。
重く苦しい歴史の扉を開放して、地獄を経験してきた人々の持つ気魄を少しづつでも纏っていくこと。それが、今の日本に生きる私たちに歴史が託したものだと思います。
Posted by gon at 2007年04月03日 16:40
TBありがとうございました。いろいろと思い問題が多く、(移住者ですが)沖縄に住んでいると、なぜここばかりがこんなに理不尽な思いをしなければいけないのかと思ってしまいます。
しかしながら、沖縄での理不尽を許したらいずれ被害は本土へも及ぶのは確実です。原発も教科書改ざん問題、基地問題、全て国民全体で考えなければいけないことなのに、この国のメディアはスポーツとか納豆などどうでもいい問題をあえて報道して目くらまし。どうしたら無関心な人達に関心を持ってもらえるのか考えてしまうところです
Posted by さめ at 2007年04月06日 12:30
さめ 様
はじめまして

>なぜここばかりがこんなに理不尽な思いをしなければいけないのか

沖縄だけじゃないかも知れません。夕張にも、岩国にも、原子力発電所を押しつけられた自治体にも、各々の屋根の下、そして路上にも、目を向けるべきところはあるはずなのに、剣よりも強いはずのペンが、日本では権力に迎合しています。一度不買運動を起こしてみてもいいかと思います。もう要らないでしょ、こんな新聞。もとに戻れば存在価値も出てきますが。
投票と一緒で我々国民の怒りのアクションが必要でしょう。もう暴動を起こすくらいの意気込みで。
沖縄に来て、沖縄のことを好きになってくれる方が大好きです。この美しい島々は、沖縄に生まれた我々にとっても借り物です。一緒にまもっていきましょう。
これからもよろしくお願いします。
Posted by gon at 2007年04月07日 07:20
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