レジームチェンジ反対

2008年05月10日

毒物

「水の透視画法」.gif


なぜだれも席をゆずりましょうといわなかったのだろう。怠慢か。たぶん、それだけではない。その場の階調をたもつために、みな無意識に自分の「個」を殺したのだ。この国ではいつもそうだ。

< 私たちは相席をして、この人たちの席をつくりましょう >

と立ち上がって大声でいえない、あるいはいわせない、くぐもった空気がつねにある。

「水の透視画法」辺見庸(沖縄タイムス5月2日)


昔見た『ピーナッツ』の映画で
チャーリーとはぐれたのか喧嘩したのか
ひとりで街を彷徨うスヌーピーが
行く先々で投げかけられる
そのセリフが印象に残っている
それは低音で抑揚のない節回しで繰り返される

「い〜ぬ〜は〜ダメだ〜!」

今、それを輪唱する声が聞こえてくる

生きてはたらく
人間に対して
これまで生きてはたらいてきた
人間に対して
未来を生きてはたらく
人間に対して

この社会は
適当な理由をつけて
破門状を送りつける

「後期高齢者医療制度」
http://www.kouiki-okinawa.jp/

カフェにいた他のみなさんは

どんな言い訳とともに

その空気に染まったのだろう

本当に

かれらのスペースはなかったのか

この、得体の知れない

苦いコーヒーの味

わたしたちはこの先

どれだけそれを飲まされ続けるのだろう


この薄気味悪い飲みもの


そうしてわたしたちはきっと

これを飲んでいるうちに

こころまで塗り替えられていくのだろう

前と同じように



いつの時代も、どんな場所でも

これは独裁者が強要した言葉ではない


「この場にふさわしいものとそうでないもの」


この言辞は俺たちの腹の中にとぐろを巻いている

その得体の知れない何ものかの蠢き

そいつらが言わせるんだ


良心の呵責に耐えかねた知性が言い訳を求めて人の「やさしさ」に牙を剥く


人のこころを持つがゆえの業

同情すべき点もあるのだろうが

そこをさし引いても

これはもっとも見苦しい

人間の心性の有り様だ

そして何より

人類にとって有害だ

第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。


わたしたちはみんなで憲法違反をしている

いい加減

自分の領域にしがみついて

その言い訳を必死でこさえるのを

そんなことのために頭を使うのを

やめよう

はやいとこ

この「無言の”階調”」を抜け出して

こんなことは終わりにしよう
posted by gon at 18:44| Comment(2) | TrackBack(2) | 壊憲手続き簡略化法案 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

約束



きっと果たすからという逃げ口上と

(あくまでも言葉。本当にそこから逃げるのはダメ。それは文字通り言語道断)

やっぱりダメだったよという誠実さ

(実際にやってみてからよ。頭でシミュレートして「ダメだった」というのはナシ。それは文字通り机上の空論)

あたしは、どっちも好き

「ごめん、頑張ったけどダメだった」

「ごめん、いつかきっと果たすから」

どっちもいいとおもう

抱きしめて、髪の毛を、がしっ、と掴んで、頭をぎゅーっとしてやりたい

でもね

あたしは、やっぱり「いつかきっと……」の方を推すのだ

さんざんダマクラカシやがって……、ニンゲンってやつは

これの繰り返しばかり

そんなふうに思っても

ここ、ここにある


これは昨日今日にはじまった話ではない


ずっと、昔

たとえば

2千年以上も前に

あたしらのルーツに誰かが植え付けた約束が

今にも花開きそうな

いつかは花開きそうな

必ず花開きそうな

そんな気がするんだよ


ここ、ここにある、ここに、ある


聞いてごらんよ、みんなも

胸の、ここ、このあたりの声


「ごめん、またダメだった」という誠実な声を聞いて

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

「日本国憲法」前文


「ごめん、でもいつかはきっと果たすから」という約束に変える

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

「日本国憲法」前文


みんなで、

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

「日本国憲法」前文


いつかきっと

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

「日本国憲法」前文




宿命を希望に変える


悠久のかなたから

わたしたちに託された

ひとつの約束


大いなる

意志の力に導かれて

人の魂の奏でる旋律

こころのはたらきが伝え合う



その結晶を拾い集めた

知のダイナミズム


人間であることによって紡ぎだされる

もうひとつの創世記

わたしたちの国は

その最初のページに記されている
posted by gon at 08:01| Comment(1) | TrackBack(5) | つれづれなるままに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする